資格予備校の大手TAC
全国に校舎があることから、通学で資格の勉強をしたい人から絶大な支持を得ています。
知名度の高さで言えば、テレビCMの印象が強いユーキャンや大原ですが
受験生界隈からしたら、資格取得の王道と言えば、LECかTACです。
ですが、LECが元々司法試験対策の指導校から始まっていて法律資格を得意にしているのに対して、
TACは会計系資格を得意としているイメージがあります。
さらに最近では通信に特化した新興勢のアガルート・フォーサイト・スタディングなどの台頭もあり、以前ほどの勢いはないように感じます。
とは言え、TACは老舗大手ですし、通学受講したい人からしたら確実に選択候補に入る予備校です。
そこで今回は、実際にTAC社労士講座を受講したKさん(40代・男性・神奈川県在住)に、お話を伺ってみました。
それでは、Kさんお願いします。
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こんにちは、2021年度社労士試験にTACを受講して合格したKです。
私の試験結果は次の通りです。
・受講期間:12ヶ月
・総勉強時間:約856時間(※)
※2.5時間の講義(通信講座)を概ね1.6倍速(90分強)で受講しておりましたが、勉強時間としては2.5時間とカウントしていました。正味の総勉強時間は733時間となります。
一発合格を目標にして、実際に目標を達成できたのですが、感想は素直に「一発で合格できてよかった。勉強を継続しなくて済む」と思いました。
実際、受験日直前の自身の手応えとしては、「今10回受けたら、1~2回は合格できる。」というものでした。
どちらかというと、比較的少ない労力でギリギリ合格できる水準には達したというポジティブな手応えではあったのですが、高めにみて20%の確率で合格できそう、一方で80%の確率で不合格、くらいの実力だったと思います。
そのため、官報に自身の受験番号を発見したときは勝ち取った感がありました。
それでは、TACの受講体験を紹介していきます。
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社労士の受験の受験動機
私は普通の会社員ですが、経営管理や企業・事業の買収等に携わっており、士業の皆様にサポートいただく機会が数多くあります。
特に企業買収においては、人事労務問題(サービス残業等)にフォーカスがあたることも多く、弁護士や社労士の先生には大変お世話になりました。
そのような環境におりましたので、今の職場でも必要とされ、かつ自身のスキルアップにもつながる自己啓発を検討した際、「勉強するなら結果(資格)が残るものがよい」、
「自身の力量にあったものがよい。弁護士や会計士、税理士は無理・・・」
という自身の考えを踏まえ、社会保険労務士の受験を決めました。
なお、「中小企業診断士」も候補の一つではありましたが、独立開業目的ではないものの、何かあった時に開業し易いのは「社会保険労務士」の方と判断し、社会保険労務士にしました。
TAC社労士講座に決めた理由
実は、10年以上前にも社会保険労務士の勉強をしようと考えたことがあり、何らかのテキストを本屋さんで購入してほんの少し勉強した経験がありました。
他にも、7~8年前にも「中小企業診断士」のテキストを購入して2教科ほど独学で勉強しました。
その時の経験から「私には、独学で難関資格を取るのは無理!」という結論がありました。
そのため、いずれかの講座を受講することは決めており、後は「どこにするか?」というところでした。
お金を節約するという視点はなかったため、自然にLECかTACか大原か・・・という考えになりました。
TACに決めた理由は、比較した結果ではなく、どこも大体一緒だろうという先入観のもと、最初に見たのがTACでした。
講座の説明内容に不満がないこと、
居住地および職場の付近に学校が存しスクーリングも効率的に行えること
などが確認できたため、そのまま申し込みました。
TAC社労士講座を利用した勉強スタイルと進め方
ここでは、TAC社労士講座を利用した勉強スタイルを、初期・中期・追い込み期に分けて紹介します。
勉強の基本は家で(自室で机に向かって)勉強していました。
中期・追い込み期では、家族旅行中の待ち時間(キッザニアで早朝から並んでいる間etc)や深夜(家族が寝た後)なども活用しました。
勉強を理由に旅行を排除しないよう旅行中にも勉強するように心がけました。
初期(2020年9月~12月)の進捗と勉強時間
本試験前年の12月までに、一周目の労基・労災・雇用・徴収まで進めました。
勉強の進め方は、
- 基本テキストの予習(1時間)
- 講義受講(2.5時間)
- 問題演習(0.5~1時間程度)
- 復習(0.5~1時間)
上記1セット(5時間程度)を順次講義を消化していきました。
初期の勉強時間は、週10時間程度でして、土日休みを中心に勉強時間を確保(4~6時間/日)していました。
中期(2021年1月~4月)の進捗と勉強時間
中期では、一周目の残り(労一・健保・国年・厚年・社一・統計)と一周目が完了する前に並行して二周目を開始して、二周目の労基~健保まで進めました。
二周目は、講義受講・問題演習を1セット(3~3.5時間)として1セットにかかる時間を一周目より短くしました。
中期の勉強時間は、週15~20時間程度。
土日+平日2日の週4日は勉強時間を確保して、土日は6~8時間、平日は2時間程度勉強しました。
追い込み期(2021年5~8月)の進捗と勉強時間
追い込み期には、二周目を完了(国年~統計)。その後、三周目を開始。
三周目は、科目ごとに問題演習(一周目・二周目と同様のもの)・実力テスト・過去問演習(5年分)を1セット(10~15時間)として順次消化していきました。
三周目を終えたのが7月頭頃でした。
そこから次のように追い込みをかけました。
- オプション講座を受講(×2)
- 中間模試(6/27)の復習
- 実力完成答練(テスト)の実施および復習
- 公開模試(7/18)の復習
- 過去問(5年分、二周目)を消化
そして、8/22を迎える・・・といった感じでした。
追い込み期の勉強時間は、週25~30時間程度。
基本毎日、勉強時間を確保。
土日は6~10時間、平日は2時間程度勉強した感じになります。
TAC社労士講座の良かった点・イマイチだった点
それぞれの理由を解説します。
TAC社労士講座の良かった点3つ
良かった点①:独学ではないところ
独学とは全然違いました。
ただテキストを読むだけでは、どうしたって眠くなってしまい、なかなか頭に入らないのですが、理解している人間(講師)が説明すると、それなりに頭に入るんです。
もちろん、それだけで完璧にはならないのですが、
「あぁ、なるほど。」
と思える感覚を体が覚えたことが、継続する力につながったと思います。
良かった点②:通信講座って素敵
通信講座なら、それこそディズニーランドの待ち時間でも受講できるんです(笑)。
勉強スケジュールを自由に設計できるのは本当に素晴らしいと感じました。また、個人的には、視聴速度を上げられることも、何だか時間を節約できたようで得した気分でした。
良かった点③:サブ講師の存在
メインの講師以外に、講師レターという形式で各科目の解答テクニックなどを解説してくれるサブ講師(※)がいました。
※「サブ講師」という名称は私が勝手に呼称しています。
メイン講師とタイプが異なり、推奨する勉強のスタイルも少し違いがあって・・・もちろんベースは変わらないので説明の仕方の部分も大きいとは思いますが、いずれにせよ、自分としては2タイプを見聞きできたため、自分の勉強スタイルを確立し易かったと考えています。
TAC社労士講座のイマイチだった点は、質問メール
通信講座のため、分からない点はメールにて質問することになります。
回答は、回答スタッフ的な方が対応してくれるのですが、電話相談的なサービスは無く、メイン講師に聞きたい場合は、スクーリングしなければならないという状況でした。
質問メールのみでも十分なケースもありましたが、正直なところ、口頭で聞きたいケースも幾つかありましたので、電話質問があれば良かったなと思いました。
結局、私は一度もスクーリングはしませんでした。
TACと並ぶ2大大手予備校のLECは、電話質問サービスもあります。
気になる方は、下記の記事を参考にしてくださいね。
TAC社労士講座(通信講座)をおすすめできる人、できない人
次のような人には、TAC社労士講座(通信講座)をおすすめできます。
- 勉強が嫌いではない人
- 自己管理(スケジュール管理および実践)が得意な人
勉強が嫌いな人をどうにかするのは、別のところだと思いますので、まずは勉強が嫌いでないことが第一条件だと思いました。
また、通信講座は自由度が高いため、自己管理ができる人でないと諸刃の剣(気づいたときには手遅れ)になってしまう…からです。
逆に、
自己管理(スケジュール管理および実践)が得意ではない人
には、おすすめできません。
「受験勉強」と括った場合、楽しくて仕方がないというようなことは、まず無いと思います。
自己管理が得意ではない方は、スケジュールの変更を重ね、最終的には現実的ではない計画となってしまいがちだからです。
TAC社労士講座の受講体験:まとめ
私のスタイルと通信講座(TAC)が合っていたこと、
仕事や家庭の環境がよく大きなスケジュール変更なく計画した勉強を消化できたこと、
何よりも一発で合格できたので、
「社会保険労務士」を受験しようと思ったこともTAC社労士講座を受講したことも、非常に良かった!と感じています。
結果がよいので当然かもしれませんが・・・
今後については、試験に合格しても、5年放置したら「ただの人」になると思っていますので、当初予定どおり、得たスキルを活かすため、まずは開業(副業)しようと考えています。
稼ぐことが簡単でないことは十分に認識していますが、開業することで本当の意味での資格を得、他者に対しても「社会保険労務士」と名乗ることができるようになります。
名乗る以上は、勉強を継続していないと恥ずかしい思いをするでしょうから・・・その辺りをモチベーションとしてスキルの維持をしつつ、少しでも誰かの役に立てたら嬉しいかな・・・と。
そうすることで、会社業務に貢献できるシーンもあるでしょうし、リタイア後の人生設計にもよい効果があると考えています。
最後に、この記事をお読みくださった方は、受験をお考えの方が多いと思いますが、勉強時間を見える化したり、小さな目標を立てて達成することで、少しでも楽しみ、達成感を得ながら勉強を進め、最終目標を勝ち取ってください!
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